<前日>

前々日の夜行列車で出発。前日の朝9時過ぎに富士吉田に着いた。
レンタカーを借り、5合目まで行った。頂上をみるとものすごいど迫力。あそこを目指すのかと思うと身震いした。
薄い空気になれるため2時間あまりここで過ごした。
4時半頃富士吉田市役所に行き、ゼッケンを受け取ったあと、専用送迎バスでその日の宿である梨宮温泉に向かう。
宿にはランナーが数十人集まっていた。僕の部屋は5人部屋。9時頃には就寝、7時間程ぐっすり眠った。
<開会式:富士吉田市役所>
4時半頃起床、朝食後、6時前には宿を出発、富士吉田市役所に向かった。
7時頃から富士吉田市役所にて開会式が行われた。
このとき既にスタート地点では場所取り合戦が始まっており、僕が行ったときには既に相当のランナーが並んでいた。

開会式風景
<市役所前〜中の茶屋>

「エイ!エイ!オー!」の掛け声の後、7時30分ちょうどにスタートの号砲がなった。
富士吉田市役所前をスタートし、しばらく富士吉田市街を走る。
沿道の応援も多く、国道139号線では正面に富士山を見ながら走れ、さあこれからって感じ。
でも、コースはゆるやかではあるが登っており、ボディブローのいようにジワジワ効いてくる感じがする。
市街地を抜けた後、浅間神社の林の中を走り、その後北麓道路にはいる。
道幅は広く、舗装もされているが、勾配はきつくなり、延々と続く道にややうんざりしてくる。
給水が欲しいと思っていたところ、ようやく最初の給水所中の茶屋についた。
ここまで約7.5km。タイムは既に47分を超えていた。思っていたよりコースの勾配がきつく、想定ペースより大きく遅れている。
ここから馬返しまで3.5km。完走に赤信号!

 


<中の茶屋〜馬返し>

ここから本当に山の中へ入っていく。道はコンクリート舗装されているが勾配はかなりきつくなる。
無理すれば走れないこともないが、歩くスピードとあまりかわらないくらいでしか走れない。
でも、少しでも早くすすまないと...少なくとも5合目の関門は通過したい...という気持で、できるだけ走った。
思った以上に時間を要し、やっと2つ目の給水所である馬返しに到着。ここまでで11km。
  (馬返し:ここまでは馬でこれたが、ここから先は道が険しく馬を返したことからついた地名)
ギリギリ完走の目安とされる1時間7分に10分以上も遅れてしまっている。これでは完走どころか5合目関門通過さえ危うい。
5合目の関門は2時間30分だ。
あとでわかったことだが、ここまでのタイムの2倍弱が5合目の到着予想タイムになる。単純計算では5合目タイムアウトであった。

  

<馬返し〜3合目>

ここからは本格的な山登り。道が急に細くなり混雑するので、前の人を抜くのには一苦労する。
でもこの間は頑張った。ほとんど抜かれることは無かったように思う。
3合目には3つ目の給水所があった。

  
<3合目〜5合目関門>

なかなか5合目関門が見えてこない。残り時間10分...9分...8分...次第に焦る。
しばらくするとがけの上から声がする。『関門閉鎖まであと5ふ〜ん、あと500メートル、頑張って!』
時計をみるとあと7分あったが、このコースで500mには結構時間がかかる。早く行かねば...でも行列のためペースがあがならい。
また別の声援、『関門閉鎖まであと5ふ〜ん、あと200メートル、頑張って!』今度は本当に5分だった。
ペースをあげ、やっと関門に到着。関門閉鎖(2時間30分)までのこり3分を切っていた。ふー、危なかった。

  
<5合目〜7合目>

5合目をすぎてしばらくは林の中を走るが、それもすぐ無くなる。森林限界を越え、視界を遮るような樹木はなくなる。
このあたりはゴロゴロしたガレバであり、足をとられ歩くのにも苦労し、思った以上に体力を消耗する。勿論走ることはできない。
できるだけ大きな石を踏んですすめば、砂利で足が滑ることによるロスを少なくできる様だ
つづら折りの道が延々と続く。

  
<7合目〜8合目>

7合目付近からはガレバの道はなくなり、岩場のコースに一変する。
と、岩場に入ったとたん左脚がつった。コース途中で座りこみ、ストレッチを行った。
あとからくるランナーには少し迷惑と思ったが、そうせざるを得なかった。
やっと治り再スタートしたが、しばらくはぴりぴりしており再発しないことを願いながら恐る恐る登った。
岩場のコースが続く。岩に手を掛けながら、文字通り四つんばいになってすすまなければならない箇所も頻繁にでてくる。
コースに併設されている鎖に手を掛けながら、慎重に登る。
次の関門は8合目4時間だ。

    


<8合目>

やっとの思いで8合目に到着。関門閉鎖5分前だった。
やった!と思っていたが関門がない!係のひとに聞いてみると、関門はここではなく遙か上方に見える”本8合目”であるとのこと。
このショックは大きかった。神様でもない限りあと5分であそこまで行くのは無理。完走できないことは事実上決定的だった。
ここで、2つの選択肢があった。(頂上まで行くのは帰りの時間より選択することはできなかった)
   @本8合目の関門まで行って下山する。
   A8合目(今いる場所)から下山道にはいる。(皮肉にもここから下山道がつながっていた。)
@は帰りの時間を考えてもぎりぎりなんとかなりそうだった。しかし、体力的な限界と左脚の不安からAを選択した。
ここが関門でなかったショックから気持も切れかかっていたようだ。

  





<下山>

下山は楽だった。砂利とガレバの道でシューズはコースの色に染まってしまった。
多くのランナーが下りるため盛んに砂煙が舞った。
1時間あまりで5合目に到着した。

     


<5合目>

5合目で預けておいた荷物を受け取り、昼食をもらった。
雲上閣が選手休憩所になっていた。ここで着替え後、外の石畳の中で、ビールを飲みながら受け取った昼食を食べた。
本来なら、ここから富士吉田市役所までバスで送ってもらえるのだが、ものすごい長蛇の列ができていた。
自分は、大学時代の友人がきてくれたので、ここから車で御殿場駅まで送ってもらった。感謝感謝である。
ここで、偶然宿で同部屋だった人に出会う。聞くと、8合目関門に僅か10分間に合わなかったそうだ。
完走にこそ至ってないが、自分よりは相当の力の持ち主だった。





<大会を終えた感想>
とにかく強烈なレースだった。マラソンとは言い難く、どちらかというと登山そのものという印象が強い。
とくに馬返し以降は本格的な山道であり、上位入賞者以外ほとんど走れないと思う。
でも、麓の富士吉田市役所から一気に日本一の富士山の頂上を目指すこのレース、その魅力は絶大だ。
富士山でしか味わえない大自然、雄大さ、そして過酷さ、過去出場したどんな大会にも負けない魅力を感じることができた。
しかし、これを完走するのはとてつもない大変な事であることも痛感した。今の自分の力では全く歯がたたない。
でも決して無理だとは思わない。地道に練習を重ね、いつか絶対に完走したい。











作成・2005年8月5日


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