にちなんおろちレポート2004

台風6号接近の影響で大荒れの天気が予想されたため、雨はふっていなかったが、ゴミ袋で作ったカッパを
着てスタートラインにたった。
が、少し走っただけで邪魔に感じ、最初の給水所で捨てた。(結果的には大正解だった)
スタート直後は曇っていたが、暫くすると晴れたり曇ったり、そのうち晴れたり晴れたりの天気となった。
結局、雨は一滴も降らず、台風を感じさせる風もほとんど無く、暑さとの戦いが続いた。
スタート直後は調子が良かった(当然ですが)。
10km〜15kmはなんと26分1秒。時計を見てビックリ。ハーフでも走ってるつもりか?
もちろん最初からそんなに飛ばすつもりはなかったのだが、それほど調子が良かったと言うことだろうか。
しかし、そのつけはすぐにやってきた。20km〜35kmの登りでかなりグロッキー状態に陥ってしまった。
このころ既に天気は回復し、暑さも相当増してきていた。天気回復といってもランナーにとっては厳しい方向だ。
リタイヤ等のネガティブな考えも頭をよぎる厳しい状態で37km地点に到達し、熊避けのスズを受け取った。
スズには地元小学生の書いたメッセージが添えられており、僕のもらったスズにはこう書いてあった。
『ひとにまけても自分にまけるな』 はっと我に返った気がした。
数あるスズのメッセージの中で、この時の自分を奮い立たせるにはこれ以上ない最高のメッセージだったと思う。
熊が出るとされる山中はさすがに厳しかったが、このメッセージのおかげで気持が切れることなく進むことができた。
とにかく暑くて水分をよくとった。給水所がある度に、水・ポカリ・お茶・コーラ等をがぶがぶ好きなだけ飲んだ。
恐らく必要以上に水分を飲みすぎたのだと思う。スタート前の用足しも十分でなかったこともあって、なんとなく
おなかの状態がおかしかった。この状態は70kmくらいまで続いた。
(勿論70km以降も水分だけはたくさんとり続けた)
暑さ対策で有効だったのは、頭から首筋にかけて水をかぶること。エイド毎といってもいいくらいかけてもらった。
よく冷えた水は非常に気持ちよく、これで何度も生き返った。
閉会式で聞いた話では、暑さ故のリタイヤも続出していたとのことである。
63kmのエイドステーションでやや長めの休憩。といっても特別なことはしなかった。
ワセリンは預け忘れたのでなし。予定していた着替えもなし。団子汁を食べ、トイレをすまし再スタート。
しかし、再スタート後は自分で腹が立つくらい体が動いてくれなかった。足がというより全身が重く体が前に進まない。
おまけにコース最難関の峠越えをその状態で迎えてしまった。
もちろん他のランナーも走ることはできず歩くしかないのだが、恐らく僕はまっすぐ歩けてない状態だったと思う。
キロ何分かかっているのか全くわからない。このままでは次の関門(78.5km)が危ないとさえ感じていた。
このまま関門に引っかかってくれた方がよっぽど楽だなどと考え、ますますペースが落ちていった。
今回のウルトラで最高の危機。ほんまやばかった。
しかし、ふらふらの僕を見て、抜いていくランナーがいろんな言葉をかけてくれ、勇気づけられた。
それでもたまらなくなり、坂の途中にあるエイドではついにイスに座り込んでしまった。
そこでゆっくりと水分をとりながら、スズに書いてあったメッセージを何度も見つめた。自分のゴールシーンを想像した。
そして時計を見た....まだ間に合う。このまま終わってなるものかという気持が、ふつふつと湧いてきた。
居ても立っても居られない気持ちになり立ち上がった。関門も気になっていたので、さっきまでとは全く違う歩きができた。
やっぱりマラソン(特にウルトラ)は気持ちによる部分が大きいなとつくづく思った。
70km以降は見違えるような走りができた。
もちろん体力的には厳しかったが気持は非常に充実しており、今回のウルトラマラソンで最も楽しかった区間だった。
90km以降は関門が気になるどころか昨年の記録を上回る可能性をも感じ、ますます走りに調子が出てきた。
ラスト500mの走りは5kmレースにも匹敵するくらい走れた感じがする。非常に気持ちよくゴールすることができた。
結局去年のタイムを10分弱縮めることができた。
終わりよければすべてよし。途中非常に苦しかった場面はたくさんあったが、昨年を上回るタイムでゴールでき、
本当に良かったと思うし、よく頑張ったと思う。
来年は是非とも別荘地(100km完走者に抽選で当たる)を手に入れたい。




タイム比較
2003年 2004年
区間 5km毎のラップタイム 5km毎のラップタイム
0〜5km 32分46秒 31分11秒
5〜10km 30分12秒 28分09秒
10〜15km 34分15秒 26分01秒
15〜20km 30分23秒 28分43秒
20〜25km 33分36秒 35分01秒
25〜30km 35分49秒 38分17秒
30〜35km 39分53秒 41分42秒
35〜40km 40分49秒 50分14秒
40〜45km 34分16秒 37分12秒
45〜50km 56分08秒 1時間01分33秒
50〜55km 52分06秒 41分41秒
55〜60km 37分42秒 38分33秒
60〜65km 47分10秒 57分20秒
65〜70km 1時間08分24秒 1時間10分33秒
70〜75km 40分01秒 35分27秒
75〜80km 43分48秒 33分51秒
80〜85km 43分01秒 44分33秒
85〜90km 41分44秒 46分04秒
90〜95km 50分23秒 42分55秒
95〜100km 44分05秒 38分17秒
合計 13時間56分31秒 13時間47分17秒




2004年7月2日