5キロスタート


スタート地点に歩くえいちゃんには、すごいプレッシャーがあった。



『今日、小越・岡本・藤尾・たけちゃんに負けてもしょうがないが。もし、福ちゃんとこなかの両方、またはどちらかに負けたら。これは相当言われるな、しかも2〜3年以上にわたり』

よ〜〜〜い。ど〜〜ん。
の音もなく、10時10分、選手はスタートした。


練習していなくても、距離が距離だけにスタミナ切れの心配がないのでスピードを上げようとした。

ところが胸がつかえる。喉が狭くなる。タバコだ、これが原因。脚で走るのがマラソンだと思っていたが、胸が狭くなりいうことを聞かない。



「お先に行きまっせ」。
横から岡本が抜いていく。

まもなくして静かに小越が抜き去って行く。

小越は岡本のすぐ後ろをつけるように中間点を折り返す。


2002年11月18日